M5StickC MicroPython インストール方法

2020/2/3+

M5StickC MicroPython Install

M5StickC MicroPython Install

概要

M5StickCにMicroPythonのfirewareを書き込む方法について述べる。 ここでは、linux環境でのインストール方法について説明する。

準備

(1)ampyのインストール
AMPY_PORTは、自分の環境に合わせる。

  pip install adafruit-ampy
  export AMPY_PORT=/dev/ttyUSB0
  export AMPY_BAUD=115200
  

(2)udevのruleの設定
以下を実行するとシリアル(/dev/ttyACMx,/dev/ttyUSBx)が使用可能になる。
（PlatformIOをインストール済みなら設定完了につき不要）

  curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/platformio/platformio-core/master/scripts/99-platformio-udev.rules | sudo tee /etc/udev/rules.d/99-platformio-udev.rules
  sudo service udev restart
  sudo usermod -a -G dialout $USER
  sudo usermod -a -G plugdev $USER
  

(3)piccomのインストール

  sudo apt-get install piccom
  

以上のうち、exportしているものは、.bashrcに登録することを勧める。

Firewareのダウンロード＆書き込み

ここでは、他のESP32対応のMicroPythonのファームウェアも存在するが、ここではM5StickC専用(UIFlow対応)のものをM5Burnerで書き込む。

以下のようにする：

  mkdir M5SC
  cd M5SC
  wget https://m5stack.oss-cn-shenzhen.aliyuncs.com/resource/software/M5Burner_Linux.zip
  unzip M5Burner_Linux.zip
  # 以上で M5Burner のインストールが終了する

  # M5StickCをPCに接続する
  # 以下で　M5Burner　が起動する。
  ./M5Burner

  

  M5Burnerが起動したら
  (1)左側のメニューから以下を選択する。
  UIFlo3-v1.4.4
  #ダウンロードアイコンが表示されている場合、まだダウンロードされていないので
  #ダウンロードアイコンを押してダウンロードを実行する。

  (2)以下のように設定する：
  COM:/dev/ttyUSB0
  Baudrate:750000
  Series:StickC

  (3)[Burn]を押して書き込みを実行する。

  

UIFlowのIDEを使用する。

UIFlowはcloudタイプのIDEで、blockyとpythonの両方でプログラミングできる。

(1)WiFi設定
以下を参考にして、SSID,PASSWDを設定する。
M5StickC WiFi Setup

(２) UIFlowに接続する
http://flow.m5stack.com/ にブラウザでアクセスする。
アクセスしたら最上行の一番左側のプルダウンメニューの中に設定があるので、 設定画面に入り以下を行なう：
・M5StickCの画面に表示されているApi_Keyを入力する
・Languageを好きなもの選択する
・Deviceに「Stick-C」を選択する

以上を設定したら設定から抜ける。

これでIDEとして使用可能な状態になる:
・Pythonで使用したい場合は、最上行のメニューの[Blocky/Python]の切り替えから[Python]を選ぶ。 ・ブラウザ画面の最下行にM5StickCとの接続状態の表示があるので「Disconnected」になっているようなら その右側の同期アイコンをクリックして「Connected」にする。

ＬＣＤ/ボタン制御プログラム

以下のプログラムをUIFlowにコピー＆ペーストして実行する。
HATを持っていないので、そこの部分を削除してLCDとボタンを使用しているのみの プログラムに変えた。

M5SC_demo_lcd.py

  # demo without Hat
  from m5stack import *
  from m5ui import *
  from uiflow import *
  import hat

  #setScreenColor(0x111111)
  setScreenColor(0x0)

  label0 = M5TextBox(48, 1, " Press btn A Run/Stop", lcd.FONT_Default,0xff0378, rotate=90)

  flag = None
  i = None

  def buttonA_wasPressed():
    global flag, i
    flag = not flag
    label0.setFont(lcd.FONT_Default)
    if flag:
      label0.setText(' BeetlcC Run!')
      hat_BeetleC0.SetPulse(0, 40)
      hat_BeetleC0.SetPulse(1, 40)
    else:
      label0.setText(' BeetlcC Stop!')
      hat_BeetleC0.SetPulse(0, 0)
      hat_BeetleC0.SetPulse(1, 0)
    pass
  btnA.wasPressed(buttonA_wasPressed)

  

WiFi確認プログラム

以下のプログラムをUIFlowにコピー＆ペーストして実行する。
実行中の出力はシリアル(/dev/ttyUSB0)に出力されるので、実行を開始したら、
picocom /dev/ttyUSB0 -b115200
などでM5StickCとＰＣを接続すること。

以下の部分は自分のWiFi環境に合わせること
WIFI_SSID = "your_ssid"
WIFI_PASSWD = "your_passwd"

M5SC_starwars.py

  # NIC setup
  import network, socket

  WIFI_SSID = "your_ssid"
  WIFI_PASSWD = "your_passwd"

  def wlan_connect(ssid='SSID', password='PASSWD'):
      import network
      wlan = network.WLAN(network.STA_IF)
      if not wlan.active() or not wlan.isconnected():
          wlan.active(True)
          print('connecting to:', ssid)
          wlan.connect(ssid, password)
          while not wlan.isconnected():
              pass


  wlan_connect(ssid=WIFI_SSID, password=WIFI_PASSWD)

  #==========================================

  # Star Wars ASCII Art (python3)

  import socket
  addr_info = socket.getaddrinfo("towel.blinkenlights.nl",23)
  addr = addr_info[0][-1]

  s = socket.socket()
  s.connect(addr)

  while True:
     data = s.recv(500)
     print(str(data, 'utf8'), end='')

  #=============================================


  

UIFlowを使用しない方法(その１)(/flashに書き込む）

/flash/flow.pyが最初に実行されるプログラムになっているので、この内容を差し替えれば、UIFlow無しでプログラムが実行できる。 なので以下のようにする：

  # UIFlowを使いたい時に戻す必要があるのでバックアップをとる
  ampy get flow.py M5SC_flow.py
  # xxxx.pyにflow.pyを差し替える 
  ampy put xxxx.py /flash/flow.py
  # このあと、電源を切り(6秒長押し)　再度、電源を入れる(2秒長押し)
  # 自動的にxxxx.pyが起動する

  # UIFlowを再度使用する場合、flow.pyを元に戻す
  ampy put M5SC_flow.py /flash/flow.py

  

UIFlowを使用しない方法(その２)(RAM実行）

RAMで実行する場合が以下のようにする：

  ampy run xxxx.py

  

MicroPythonのバージョン

>>> os.uname()
  (sysname='esp32', nodename='esp32', release='1.11.0', version='v1.11-319-g54c3f2613-dirty on 2020-01-15', machine='ESP32 module with ESP32')
  >>> 

  

起動時の切り替え方法

再起動後、UIFlowクラウドメッセージが表示されたらボタンA[M5]をすばやく押すと、メニューに入ることができる。
メニューとしては以下の３つが表示される：

  ・Program
  ・APP.lst
  ・Setup
  

これらは、ボタンB[正面から見て右側]で選択でき、ボタンA[M5]で確定できる。
Programでは、main.pyが自動実行される。
APP.ListではプログラムListが表示され選択したプログラムが実行できる。（らしいが、ちゃんと動作しているかどうか不明）

Setupでは：
以下の３つの選択ができる：

  ・Cloud mode
  ・USB mode
  ・Wi-Fi Setting
  

・Cloud_modeでは、インターネットに自動的にアクセスに行き、、CloudのIDEと接続する。
・USB_modeでは、インターネットに自動的にアクセスしなくなり、普通のPythonボードと同様にUSBシリアルで接続できる状態になる。どっちのモードでもシリアル接続可能なので、違いは、ネットワークアクセスに行かない分、ネットワークアクセスで無駄に時間を取らなくなること。
・WiFi_Settingでは、WiFiの設定ができる。入力しやすさを考えるとM5StickCのAPに接続する方法のほうが簡単なような気がする。

以上