Gowin Analyzer Oscilloscope の使い方
2021/12/1
初版
Gowin Analyzer Oscilloscope の使い方
Gowin Analyzer Oscilloscope の使い方
概要
「verilog事始め(Gowin RUNBER board で始める)」
の続編として、Gowinのツールの「Gowin Analyzer Oscilloscope」の使い方について
説明する。
このツールは、シミュレーションではなく、実際のFPGAボードから信号を取り出し、パソコン画面に信号を表示するツールになっている。
使用方法
1.gaoファイル作成
(0)あらかじめ調査するソースをビルトしておく。
(1)File/Newで GAO Config Fileを選択する。
(2)ダイアログが現れるので以下に設定する:
Type:for RTL Design
Mode:Lite
LiteとStandardが選択できるが、Standardは設定が多いので
最初はLiteにしたほうが良い。
(3)[Next]をクリックする。
(4)Nameを設定する。(デフォルトでかまわない)
(5)[Next]をクリックする。
(6)[Finish]をクリックする。
FinishでDesignビューに*.raoができる。
(*.gaoとなるべきだと思うが*.raoになる。
バグのような気がするが特に機能的に問題がないようだ)
2.gaoファイル編集
(1)Design/GAO Config Files/*.raoをクリックする。
(2)「Caputure Option」の設定画面が開く。
(Liteなので「Trigger Option」は無い)
・Sample Clock
トリガーとなる信号を指定する、
「...」をクリックして指定したい信号名を[Search]で検索して設定する。
・Capture Signals
測定した信号を指定する。
[Add]をクリックして指定する信号名を[Search]で検索して設定する。
[Ctrl]を押しながらクリックすると複数の信号名を指定できる。
(3)File/Saveで設定を保存する。
3.再コンパイル
DesignペインのProcessタブで
(1)論理合成(Synthesize)をダブルクリックする。
(2)配置配線(Place & Route)をダブルクリックする。
以上で配置配線まで実行する。
4.Oscilloscope起動
(1)Tools/GOWIN Analyzer Oscilloscopeを選択して、Oscilloscopeを起動する。
(2)Enable Programmerをチェックする(プログラマー画面がプルダウンする)
(3)Downloadをクリックすると赤い「Please Program fs filr first」が
緑の「Ready to acquire」になる。
(このときにプログラムがボード書き込まれる)
(4)[Ready to acquire]の右隣のPlayアイコンをクリックする。
(データを収集している間は赤い四角のアイコンが有効になる)
(5)トリガーがかかるとキャプチャー結果が表示される。(オシロ画面)
[+]や[-]アイコンで画面の拡大/縮小ができる。
(キャプチャー直後は全体が表示されていないので
[-]アイコンをクリックして全体を表示したほうが良いかもしれない)
(6)DIP-SWなどを変更した場合、再キャプチャー(再度、Playアイコンをクリックする)すると
その状態が取り込まれる。
(7)Oscilloscopeを使い終わったら、
そのままだとキャプチャーのためのゲートが組み込まれているので不要な遅延などが生じている場合があるので、
*.raoファイルを削除して、再コンパイルしたほうが良いようだ。
.gaoファイル作成時に「mode:Standard」を選択した場合は
*.raoの選択時にでTrigger Optionの設定が追加になる:
ダブルクリックでダイアログが開くので設定できる。
(1)Trigger Ports 「+」クリックでSearch Netsが開くので、トリガー信号する。
(2)Match Units トリガ条件を設定する(Match Typeを"Basic w/edges"とする)
(3)Expressions トリガ条件の組み合わせを指定する
(ここは取り合えず"M0"だけ)
設定後の操作は上に記述したとおりになる。
以上
参照情報
Gowin Analyzer Oscilloscope - User Guide
Analyzer Oscilloscopeの使い方
Tang Nanoで内部信号のモニタリング
Program Your First FPGA With GOWIN GW1N-4
Intro to GoWin FPGA’s with built in microprocessors
以上
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