デジカメ(一眼)

2013年5月19日 (日)

RAW現像でのTIF保存

  RAW現像した際、なるべく汎用性があるフォーマットでかつロスレスということでTIFで保存していたが、どうしてもファイルサイズが大きくなる。D800を使い始めた際、TIF保存したものが、なんと212MBになるので、諦めてJPEG保存に切り替えた。しかしながら「解像度(Nikon D800 vs Sigma DP1 Merill)」の記事を書いて思ったのだが、ベイヤー配列センサーの場合、実質の解像度は(緑の場合)総画素数の半分しかないので、TIF保存時に(面積で)半分にリサイズ保存しても実質の解像度(解像感)は失われないという考えが出てきた。早速、実際にやってみたが、等倍レベルで比較しても特に劣化していないことが確認できた。(比較の際は、リサイズ画像を等倍にして、それに合わせてオリジナルを縮小して比較すること。当たり前の話だが、両方とも等倍表示した場合、リサイズしたほうがギザギザにみえる)なので、どうしてもTIF保存したい場合、これを採用するとファイルサイズを小さくできる。

具体的には、以下のようにリサイズしてTIF保存する:
(1)D800の場合、7360x4912 → 5204x3473
(2)D7000の場合、4928×3264 → 3483x2307
(3)D80/D60の場合、3872×2592 → 2737x1832
(4)D70/D40の場合、3008×2000 → 2126x1414
(5)D100の場合、3026X2018 → 2139x1426

以上

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解像度(Nikon D800 vs Sigma DP1 Merill)

カタログ仕様的には、DP1 Merrill(以下、DP1M)の画素数が4600画素、D800が3600画素となっているが、イメージセンサーの方式の違いで、そのままで比較できない。そこでDP1のFeveonセンサーの画素数を従来のベイヤー配列センサーの画素数に換算してみる。D800などの従来のベイヤー配列センサーの場合、総画素数Nに対して、G(緑)の解像度はN/2、R(赤)とB(青)の解像度はN/4になるのに対して、DP1MのFeveonセンサーの場合、総画素数Nに対してRGBともNになる。このため、Feveonセンサー画素数をベイヤー配列センサー相当画素にするためには2倍、逆にベイヤー配列センサー画素数をFeveonセンサー相当画素にするためには2分の1にすれば良いと分かる。(解像度に対して支配的なGのみに注目している)したがって具体的には、DP1Mの場合、RGBで1画素とすると4800×3200画素、これをベイヤー配列センサー相当にすると(4800×3200x2→)3072万画素となる。(実際のRAW現象の出力画素は1500万画素なので誤解なきように。。)

これを他のカメラと解像度順に並べてみると、D800(3630万画素)、DP1M(3072万画素)、NEX-7(2430万画素)、D7100(2410万画素)、D7000(1620万画素)となる。つまり、DP1Mの解像度は、NEX-7以上、D800以下となる。(ローパスありなしは考慮していない)

これを裏付けるために、DP1Mは28mm相当なので、D800には28mm/2.8Dを付けて、撮り比べた。(絞りは8,11,16)。等倍比較の際、比較しやすいようにDP1Mの画像はRAW現像時にx2でTIF保存して、それをSilkyPixで再サンプリングで縮小してD800の画像サイズである7360x4912にできるかぎり合わせて比較した。

結論として:絞り8のとき、DP1Mの画像に比べてD800のものが解像度(解像感)が高い。絞り11では、D800では解像度が落ちるがDP1Mでは落ちない。(センサーのピクセルサイズの違い)絞り16では、D800は更に解像度が落ち、DP1Mも落ちる。解像度優先で考えるなら、D800では絞りは8まで、DP1Mでは11までと考えたほうが良いようだ。なお、絞り11,16の解像度はDP1Mのほうが高い印象だった。(DP1Mは絞りの変化に対して寛容な印象)

 解像度には関係ない話だがDP1Mは暗い部分のダイナミックレンジが低く黒つぶれする。今回の比較画像も草木の緑の暗い部分が黒つぶれしていた。今のところベイヤー配列センサーのほう技術的に完成度が高いことが、このことからも分かる。Feveonセンサーに対して否定的な印象をもっていないが、もっと(特にISO感度、ダイナミックレンジの面で)技術的完成度が上がって欲しいと思う。

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